大学入学資格としての ケンブリッジ国際Aレベル

ケンブリッジ国際Aレベル(Cambridge International A Level)は、ケンブリッジ国際教育課程のうち、最終段階の高等学校最後の2年間にあたるCambridge Advanced課程で受講し、受験できる科目別の資格で、世界の大学から入学資格として認められています。多くの生徒は、2年間の課程のうち、1年目にケンブリッジ国際ASレベル(Cambridge International AS Level)を修得し、2年目にAレベル資格を取得します。この課程の受講と資格試験を通して、生徒は大学で優秀な成績を修めるために必要な知識とスキルを身につけることができます。

日本の大学の皆様からのケンブリッジ国際Aレベルに関するご質問はメール でお受付しております。

ケンブリッジ国際Aレベルとは

ケンブリッジからは、55科目のケンブリッジ国際AS・Aレベル(Cambridge International AS & A Levels)のシラバスと試験が提供されています。

ケンブリッジ国際認定校はこれらの中から科目を選択し、生徒に提供します。必須科目はありません。ケンブリッジが提供するすべての科目とシラバスをグローバルサイトからご覧いただけます。

生徒がケンブリッジ国際AS・Aレベルの資格を取得するためのルートは、3通り提供されており、学校、及び生徒は、各国の教育制度の状況や進学先の要件に応じて選択できます。

ルート1:
1年目にASレベルを受講し、1年目の最後に受験してAS レベル資格を修得。2年目に学習を続け、2年目の最後にA2レベル試験を受験。ASレベルの成績が繰り越され、総合してAレベル資格を取得する。 このルートの場合、典型的には、AS レベルで4科目を選択。2年目にその中から3科目に絞って受講・受験する。

ルート2:
ASレベル資格は修得せず、2年間を通して3～4科目のAレベルを学習し、2年目の最後に各科目のAレベル試験を受験。Aレベル資格を取得する。

ルート3:
ASレベルのみを受講し、ASレベル資格のみを修得して大学へ進学する。

試験の時期

ケンブリッジ国際AS・Aレベル試験は1年に2回、6月と11月に実施されます。結果は8月と1月に発表されます。

インドでは、試験は3月に実施され、5月に結果が発表されます。

成績の報告

受験する科目ごとに成績がつきます。成績は、達成基準についての明確なガイドラインのある国際的に認められた成績を基準に評価されます。

ケンブリッジ国際AレベルはA*（最高）からE（最低限必要な成績）までの成績で報告されます。ケンブリッジ国際ASレベルにはA*の成績はなく、aからeまでで評価されます。いずれも、e/E以上で合格となります。

ケンブリッジ国際Aレベル資格について、全世界の成績をまとめた試験結果に関する統計（グローバルサイト）も公表します。

受験者へはケンブリッジ国際教育から2種類の書類が発行されます。

• 結果報告書(Statement of Result)
  8月中旬、もしくは1月中旬の結果発表時に発行される書類です。科目名と成績が記載されています。
• 成績証明書（Certificate）
  10月中旬、もしくは3月中旬に発行される証明書です。科目名と成績が記載されています。

ほとんどの受験者にとって、結果報告書に記載された成績が最終結果です。ただし、結果報告書が発行されてから、一 定期間、受験者は結果について問い合わせることができ、再評価が行われて成績が上がる可能性があります。成績証明書には最終的な成績が記載されています。

Statement of ResultとCertificateの書類のサンプルをグローバルサイト でご確認いただけます。

日本の大学での活用事例

日本の大学において、ケンブリッジ国際Aレベルを大学入試における出願資格として、また評価の対象とするなど、様々な形でご認定・活用いただいています。

以下に、ケンブリッジ国際教育の認定情報データベースにご登録いただいている情報の中から事例をご紹介します。

ベンチマーク調査：UK NARIC

国際資格とスキルの認定と比較を行う英国の機関、UK NARICが、Cambridge IGCSEとCambridge International AS & A Levelについて、独立したベンチマーク調査を実施しました。この調査により、ケンブリッジの資格が英国のGCSEならびに英国のAS & A Levelと同水準にあることがわかりました。

UK NARICによるベンチマーク調査の結果について、詳細はグローバルサイトをご覧ください。

英国の欧州連合からの離脱に伴い、UK NARICの国内承認機関としての機能の名称は、2021年3月1日にUK ENIC（英国ヨーロッパ情報センターネットワーク）」に変更され、現在はEcctis Limitedが運営・管理しています。2021年3月1日以降は、国際ベンチマーキングに基づく評価結果はEcctisの名前で公表されます。